葉鍵ロワイヤル

 「……これ、黒歴史じゃないの?」

 そう問われたら間違いなく「YES」と答える作品なのですが、自分の文章が本の形になったはじめての作品であるので、こうして掲載させていただきました。

 そもそもこの作品は、2ちゃんねるの『葉鍵板』で連載されていたリレー小説なのです。

 当時、美少女ゲームを代表するブランドいえば、Leaf(葉)とKey(鍵)でした。その代表作に登場するキャラクターたちが、バトルロワイヤルのルールで殺し合う――それがこの作品のコンセプト。

 知り合いのYELLOWさんに誘われて、まだ若干19歳くらいだった僕は、2ちゃんねるのスレッドに、この作品の一節を投稿するようになりました。

 それが好評となり、無事完結して、同人とはいえ書籍化されるなんて、もちろん当時は考えていなかったことです。

 当時は回線の向こう側に居た人たちとも、この書籍化の際に出会い、中には、今でも親しくさせていただいている方もいます。執筆者も様々で、のちにコンシューマーゲームメーカーの開発主任になったり、批評家になったりした人もいたりして。

 若き日の過ちですし、書いているものも拙いとはいえ、書籍化に尽力してくださった皆様、イラストを書いてくださった方々、宣伝などに協力してくださった方々などには、感謝の気持ちでいっぱいです。

 本当にありがとうございました! これからもよろしく!